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夜中に肩がズキズキして目が覚める方へ|10月に増える四十肩・五十肩の夜間痛と寝るときの工夫

菊池 健太

2026/10/1

10月に入り、十和田も朝晩はすっかり冷え込むようになりました。日中は過ごしやすくても、明け方には暖房が恋しくなる日も増えてきましたね。

この時期になると、当院では「夜中に肩が痛くて目が覚める」「寝返りを打つたびに肩がズキッとする」というご相談が多くなります。昼間はなんとか我慢できても、夜に眠れないことが続くと、体だけでなく気持ちまで疲れてしまいます。

今回は、四十肩・五十肩でよく見られる「夜間痛」について、夜に痛みが出やすい理由と、今夜からできる寝るときの工夫をお話しします。

夜間痛とは?

夜間痛とは、その名のとおり夜、特に寝ているときに強くなる肩の痛みのことです。四十肩・五十肩(医学的には肩関節周囲炎と呼ばれます)の中でも、痛みが強く出ている時期によく見られる症状とされています。

じっとしていても肩の奥がうずくように痛む、痛い側を下にして眠れない、寝返りのたびに目が覚める、といった形で現れることが多いです。

なぜ秋から冬にかけて、夜の痛みを感じやすいのか

1. 夜の冷え込みで、肩まわりがこわばりやすくなる

気温が下がると体は熱を逃がさないように血管を縮め、筋肉にも力が入りやすくなります。特に布団から肩口が出ていると、明け方の冷え込みで肩まわりが冷え、こわばりや痛みを感じやすくなると考えられています。

2. 寝ている姿勢で、肩に負担がかかりやすい

仰向けで寝ると、腕の重みで肘が布団に向かって下がり、肩関節の前側が引き伸ばされた状態が続きやすくなります。日中のように自分で腕の位置を調整できないため、炎症が起きている肩には負担になりやすいのです。

3. 動かない時間が長く続く

日中は無意識に肩を動かしていますが、寝ている間は同じ姿勢が何時間も続きます。動きが少ないことで、肩まわりの血流が滞りやすくなることも、夜に痛みを感じやすい理由のひとつとされています。

今夜からできる、寝るときの工夫

仰向けで寝るときは、肘の下にクッションを

バスタオルを丸めたものやクッションを肘から腕の下に置き、肘が肩より少し高くなるようにします。腕がお腹の上に軽く乗るくらいの位置にすると、肩の前側が引っ張られにくくなります。

横向きで寝るときは、痛い側を上にして抱き枕を

痛い側の肩を下にすると、体重で圧迫されて痛みが出やすくなります。痛い側を上にして、腕を抱き枕やクッションに乗せると、肩が前に落ち込まずに楽な姿勢を保ちやすくなります。

肩口を冷やさない

寝るときは肩まで布団をかけ、肩口が出やすい方は薄手のストールやタオルを肩にかけておくのもおすすめです。寝る前にぬるめのお湯につかって、肩まわりを温めておくのも良いでしょう。

痛みが強いときは、無理に動かさない

「動かさないと固まってしまう」と、痛みをこらえてストレッチをする方もいますが、痛みが強い時期に無理をすると、かえって炎症が長引くことがあります。夜も眠れないほど痛む時期は、まず肩を休ませることを優先してください。

10月の衣替えは、肩にとって要注意

10月は衣替えや冬支度の季節です。押し入れの上の段から冬物を出したり、高い棚に夏物をしまったりと、普段あまりしない「腕を高く上げてひねる」動作が増えます。

トップページでもお伝えしているとおり、肩を横に開いて外にひねる「2ndポジション」が固くなっている方は、こうした動作で肩を痛めやすい傾向があります。高いところの出し入れは踏み台を使って、肩より下の高さで作業するように心がけてみてください。

早めに医療機関を受診してほしいサイン

次のような場合は、整体よりも先に、まず整形外科などの医療機関を受診してください。

  • 転んだり手をついたりした後から、急に腕が上がらなくなった

  • 肩が腫れている、熱を持っている、発熱がある

  • 腕や手にしびれがある、力が入らない

  • 安静にしていても激しい痛みが何日も続いている

  • 胸の痛みや息苦しさ、冷や汗を伴う肩の痛みがある

特に最後の症状は、肩ではなく心臓などの病気が隠れている場合もあるため、すぐに医療機関を受診してください。

肩専門整体さくから

夜間痛は「四十肩・五十肩だから仕方ない」と我慢されがちですが、眠れない日が続くと、日中の疲れや気持ちの落ち込みにもつながります。夜の痛みは、肩が「今は無理をしないで」と教えてくれているサインでもあります。

肩の痛みは、痛い場所だけでなく、肩甲骨や背骨の動き、姿勢、生活の中での腕の使い方など、いくつもの要素が関わっていることが多いとされています。だからこそ当院では、まずあなたの肩がどう動いているのかを丁寧に確認するところから始めています。

「夜の痛みをどうにかしたい」「どこに相談したらいいかわからない」という方は、どうぞお気軽にご相談ください。十和田の寒い冬を、少しでも楽な肩で迎えられるよう、お手伝いできればうれしいです。

菊池 健太

保有資格/作業療法士

受講歴/日本アレルギーリハビリテーション協会 ベーシックコース、認知運動療法ベーシック、オーソティクスセミナー、訪問リハビリテーション実務者研修、学習療法士1級認定書、感触診受講

臨床経験18年 施術件数 2万件以上